ぺたログ

健康に楽しく暮らす

 本サイトはアフェリエイト広告を掲載しています

自閉症のお子さんに、四コマ漫画を使った指導が効果的だった話

f:id:petarou2020:20210313141436p:plain

 

 

どうも、10年間ほど特別支援学校で教師として働いていたぺたろうです。

f:id:petarou2020:20210305134536p:plain

 

ぺたろうは、昔からイラストを描くのが好きだったので、教員時代にも、仕事でイラストを使う場面が多々ありました。

 

今回は、そんな教員時代の思い出の中から、イラストが役立ったエピソードを一つご紹介します。

 

※個人が特定されないように、漫画の内容にはフェイクを入れています。

 

 

特定の状況でパニックになってしまうお子さんに四コマ漫画を使って指導した事例

f:id:petarou2020:20210313141511p:plain

 

 

f:id:petarou2020:20210313141524p:plain

 

 

f:id:petarou2020:20210313141721p:plain

 

 

f:id:petarou2020:20210313141736p:plain

 

 

f:id:petarou2020:20210313141750p:plain

 

 

f:id:petarou2020:20210313141815p:plain

 

 

f:id:petarou2020:20210313170633p:plain



 

 

 

f:id:petarou2020:20210313142247p:plain

 

 


 

f:id:petarou2020:20210313141910p:plain

 

 

f:id:petarou2020:20210313141920p:plain

 

 

ソーシャルスキルトレーニング(SST)について

 

まめすけ君は、だいたいの場合は、一通りすべてのコーナーで遊ぶことができるので問題ありませんでした。

しかし、たまに他のお子さんが遊んでいて混んでいるコーナーがあると、待ち時間が発生するので、時間内に全部回れなくなってしまうのです。

 

焦ってしまったときに、他の友達を押しのけて、無理やりその遊びをする、ということもありました。

 

たくさんの人と生活していると、いつも同じ状況ではないので、その場その場に応じて自分の行動をコントロールしていかなければなりません。

 

それが難しいお子さんに対して、まめすけ君に行ったような、ソーシャルスキルトレーニング(SST)という指導を行うことがあります。 

 

四コマ漫画以外にも、一枚のイラストや写真で状況を表し、「このようなときにどうしたら良いかな?」ということをお子さんと一緒に考える方法もあります。

 

 まめすけ君は、漫画を理解できるお子さんだったので、四コマ漫画による指導がとてもわかりやすかったようです。

 

人形やペープサートで、その状況を表し、「そんなときはこうしたら良いね」と、大人の方から解決方法を示すこともあります。

 

解決策に関しては、大人から提示することもあれば、お子さんと一緒に考えることもあります。

他にも、実際にその状況について考えながら演じてみるロールプレイングなど様々な方法があります。

そのお子さんに適した方法、分かりやすい方法で指導することが大切です。

 

 

 

漫画やイラストでソーシャルスキルトレーニングを行う場合のポイント

 

①現状(困った状況)が客観的にわかるような漫画(イラスト)を用意する。

 →「ねこ太」のパターンです。

②どうしたら良いのか、解決策がわかるような漫画(イラスト)も用意する。

 →「ねずみん」のパターンです。

※解決策に関しては、話し合いができるお子さんの場合は、大人が一緒に話し合いながら解決策を描いていくのも良いと思います。

 

③お子さんに適したキャラクターを用いる。

そのお子さん自身をキャラクターにする、お子さんの好きなキャラクターを使う、架空のキャラクターを作り出す、などのパターンがあります。

 

自分自信がキャラクターになっている方がわかりやすいし喜ぶお子さんもいれば、嫌がるお子さんもいます。

 

好きなキャラクターを使って表現することによって強い興味をもってくれて効果的な場合もありますが、中には好きなキャラクターだと刺激が強すぎてうまくいかないお子さんもいます。

 

「困った状況」と「解決策」をそれぞれ違うキャラクターで示して指導することによって、実際の場面で、「まめすけ君はねこ太?ねずみん?」のように端的な言葉かけで思い出させることもできます。

(まめすけ君の場合は言葉かけは必要ありませんでしたが。)

 

 

イラストを使った指導のメリット

自閉症などの発達障害のお子さんの中には、自分の置かれている状況を客観的に理解するのがとても難しいお子さんがいます。

また、耳から入る情報(話し言葉)を理解することは苦手で、視覚からの情報の方が理解しやすいという特性のお子さんもいます。

イラストや漫画にすることによって「自分はこういう風に見えているのか」「周りの人はこんな風に感じていたのか」と理解しやすくなることが多いです。

 

おわりに

今回は、自閉症のお子さんに四コマ漫画を使った指導が効果的だった事例をご紹介しました。発達障害のお子さんの中には、四コマ漫画に限らず、イラストを使った指導が効果的なお子さんはけっこういました。

 

発達障害のあるなしや、年齢に関わらず、言葉だけでなくイラストや写真があった方がわかりやすい、という場合は多いですよね。

ぺたろうも、文字だけの本より、漫画の方をついつい選んで読んでしまいます(^^;)

 

しかし、お子さんによって言葉や文字の理解の度合いも違いますし、イラストや文字よりも、話し言葉で伝えた方が分かりやすいお子さんもいます。

お子さんによって千差万別なので、すべての場合に四コマ漫画が有効というわけではありません。

 

特別支援学校で経験したお子さんとのエピソードや指導事例なども、そのうちまたご紹介できればなあと思います。

 

 

 ↓特別支援学校で働いていたときに調理学習でよく作った簡単レシピの紹介記事です。

petarou2020.hatenablog.jp

 

 

petarou2020.hatenablog.jp