どうも、ぺたろうです。
今回は、ぺたろうが以前特別支援学校で働いているときに出会った『しあわせならてをたたこう』という絵本をご紹介します。
<この絵本をおすすめしたい方>
・就学前のお子さんがいる方
・就学前のお子さんと関わる仕事の方
・特別支援学校の先生
・お話するのが難しいお子さんと楽しくコミュニケーションがとりたい方
など
絵本の内容
デビッド・A・カーター作『しあわせならてをたたこう』(大日本絵画)
※↑画像をクリックすると楽天のページに飛べます。
あの有名な「しあわせなら手をたたこう♪」の歌に合わせて、絵本のしかけを動かして楽しむ絵本です。
見開きごとに動物が一匹出てきて、つまみを引っ張るとその動物の身体の一部が動きます。
歌詞も、動物ごとに違って、
猫は「しあわせなら手をたたこう」
犬は「しあわせならしっぽふろう」
というように進んでいきます。
内容はシンプルなのですが、しかけがあるので思った以上に楽しめる絵本です。
魅力
歌いながら楽しめる
この絵本は、誰もが知っている歌に合わせてしかけを動かして楽しむことができます。
とても簡単な歌なので、覚えやすく、お子さんも興味をもちやすいと思います。
しかけがおもしろい
基本的には矢印のついたつまみを引っ張って仕掛けを動かすのですが、ページごとにしかけの動き方が全然違っておもしろいです。
だいたいのお子さんはしかけの動きに興味をひかれます。
大人でも、「そう動くのか!」と感心しながら楽しめます。
リズム感が養える
「幸せなら~~しよう●●」
↑このフレーズの●●のタイミングでしかけを動かしたり、絵本の動物の動きに合わせて体を動かしたりして楽しむことができるので、リズム感が養われます。
ジェスチャー遊びを楽しむことができる
絵本に出てくる動物の身体の一部が動くので、その動物の動きをまねてジェスチャー遊びができます。
犬のページでは「しあわせならしっぽふろう」という歌詞なのですが、ぺたろうは、特別支援学校のお子さんとこの絵本を使って学習するときには、勝手に「しあわせならおしり振ろう」と変えて歌っていました。
(文字の学習が目的でない場合はそういう使い方もありではないかと思っています。)
最後のページが一番盛り上がる
最後のページは今まで出てきた動物が全員集合して、今までで一番大きくしかけが動きます。
この最後のページで「わあっ」と喜んでくれるお子さんが多かったです。
対象のお子さん
就学前のお子さんに適した内容かなあと思います。(小学校低学年くらいでも楽しめると思います)
言葉が出始める前や、出始める頃に読み書かせるのも良いと思います。
ご家庭で、御両親とお子さんとの遊びの中で用いるのも良いでしょうし、お子さんが一人で読んで楽しむこともできます。
ぺたろうは、特別支援学校の小学部の低学年を受け持ったときには必ずこの絵本の読み聞かせを遊びや授業の中で行っていました。「国語」「音楽」「遊び」いろいろな場面で活用できます。
お話するのが難しいお子さんでも、歌のタイミングに合わせて声を出したり体を動かしたりして一緒に楽しむことができました。
この絵本を通して、「手」「頭」「足」などの身体の部位を覚えることができたお子さんもいました。
おわりに
この絵本は、本屋でも売っているのを見かけることが少なく、ぺたろうの周りでは知っている方が少ない本です。
ぺたろうは、特別支援学校で働き始めた時に、先輩の先生が読み聞かせしているのを見て初めて存在を知り、「この絵本はほしい!」と思ってすぐ通販で買いました。
それから、特別支援学校で働いている間に、いろいろなお子さんと、この絵本を使ってコミュニケーションをとってきました。
お子さん使っているうちにしかけが壊れてしまうことも多く、何度も修理したり、修理しても直らないときには買いなおしたりして、常に手元に置いてきた本です。
関わってきたお子さんたちの、絵本のしかけの動きに夢中になっている顔や、最後のページで見せてくれる笑顔などが浮かんでくる、とっても思い出深い絵本です。
今回はそんな絵本の紹介でした。
お読みくださりありがとうございます。