どうも、ぺたろうです。
今回は、漫画についての記事です。
ぺたろうは、子どものときから漫画が大好きで、少年漫画、少女漫画、青年漫画、ホラーグロ系からほのぼの日常系など、ジャンル問わずいろいろな漫画を読んできました。
大好きな漫画はたくさんあるのですが、その中でも一番好きな漫画は何かと聞かれたら迷わずこれだ!と答える作品があります。
今回は、その作品を紹介していきます。
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山岸涼子先生のバレエ漫画『舞姫 テレプシコーラ』
2000年から2010年まで雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載されていた漫画で、2007年には手塚治虫文化賞で漫画大賞を受賞しています。
有名な作品なので御存じの方も多い方思いますが、まだ読んだことがないという方に向けてこの漫画の魅力をご紹介したいと思います。
あらすじ
バレエに魅了された少女たちの、厳しい現実を描いた物語です。
主人公は、小学5年生の少女、六花(ゆき)。一つ上の姉、千花(ちか)と一緒にバレエを習っています。
母がバレエの先生で、自宅でバレエ教室を営んでいます。
二部構成の作品で、第一部では六花が中学2年生、第二部では高校一年生まで成長しています。
小さい頃からプロのバレリーナを目指していて、学校での勉強や部活動にも手を抜こうとしない完璧主義の姉の千花。
対して、いろんな物事をのんびり楽しみながらこなし、いろいろと迷いの多い六花。
それぞれ違う苦悩や葛藤を抱えていきます。
主人公が、いろんなライバルや指導者、家族、友達と関わり、影響を受けながら、大きな舞台に挑戦して成長していく物語です。
こんな方におすすめ
この漫画は、バレエをやっている方はもちろん大変興味深く読めると思うのですが、「バレエなんてまったく知らない、興味ない」という方でもおもしろく読めると思います。
実際、ぺたろうはバレエなんてやったことがないし、舞台などを観に行ったことすらありません。
バレエの世界が舞台ではありますが、描いているのは、「一つの道を上り詰めていくことの厳しさ」であると思うので、バレエをやっていなくても、何かを頑張っている人には共感できること、参考になることがたくさんあります。
この作品の魅力
いろいろな物事がとてもリアルに描かれている
ぺたろうは、バレエのことをよく知りませんが、テレプシコーラは、バレエをやっている人から見ても、踊っている人の身体や小道具まで、詳細なことがとてもリアルに描かれているそうです。
バレエの魅力や厳しさが丁寧に描かれていて、読んでいるとバレエに興味が湧いてきます。
また、バレエ以外にも、お金のこと、受験のこと、怪我のこと、体の仕組みなどいろいろな事柄がリアルに描かれています。
現実の厳しさと希望が交互に押し寄せてくる展開に引き込まれる
六花は母だけでなく、いろいろな先生からバレエを教わります。
厳しいけれど愛情もいっぱいの母、いつも優しくサポートしてくれる金子先生、いじわるで容赦ない五嶋先生、六花の特殊な才能に気付き、それとなくサポートしてくれる富樫先生
ある先生の指導の厳しさに打ちのめされ、他の先生から希望を与えられ、でも後になってみると厳しい指導で得た物も大きかった…というように浮き沈みが激しいです。
特に、いじわるで嫌なやつだなあとしか思えなかった五嶋先生の存在が、気弱で迷いの多い六花を結果的に成長させる部分があるのがおもしろいです。
指導者の中に愛があろうとなかろうと過酷に厳しくする時期が必要だ
それを平然と受け止められてこそバレリーナは大成する
『舞姫 テレプシコーラ』山岸涼子著 8巻 181ページ
仕事をしていてもこういうことってありますよね。
優しさばかりでは人は成長できない。
でも五嶋先生、性格は悪いんだよなあ(-_-;)
登場人物たちを翻弄する出来事もたくさんあります。
大事な大舞台で、いろいろなアクシデントが起こるのですが、それが良い方向に働いたり、悪い方向に働いたり…
読んでいてハラハラしたり、ホッとしたり…山岸さんは読者を翻弄するのがうまいです。
気になる伏線もいろいろあって、引き込まれるストーリが展開されます。
困難に立ち向かうヒントをもらえる
バレエをやっていくうえで、いろんな困難にぶち当たる六花。周りの人たちの言葉からいろいろなことを学んでいきます。
レッスンあるのみだよ!
いつもどおり踊れないのは不安だから!
その不安をはねかえすにはレッスンしかないんだよ
『舞姫 テレプシコーラ』山岸涼子著 8巻 144ページ
笑顔つくるんだって
あがりそうになったり不安になったら笑顔になるといいんだって
『舞姫 テレプシコーラ』山岸涼子著 8巻 150ページ
口に出した言葉は実現する
いつもダメだ!できない!と言ってる奴は本当にできなくなる
口にするなら意地でも”できる”と言うんだ
『舞姫 テレプシコーラ』山岸涼子著 10巻 23,24ページ
いろいろなプレッシャーと戦う人に響く言葉ですよね。
読んでいて励まされます。
すべての伏線を回収し、予想外の展開に心打たれる圧巻の最終巻
普段からそんなに涙もろい方ではないのですが、第一部の最終巻は何度読んでもうるっときてしまいます。
今まで出てきた伏線が見事に回収され、感動的なラストへと繋がります。
(一つだけとても大きな伏線が回収されないままですが、それは第二部に大きく関わるので触れないでおきます)
ネタバレしたくないのであまり語りませんが、すばらしいラストです( ;∀;)
おわりに
ブログを始めたときから、「いつか紹介したいなあ」と思っていた大好きな漫画『舞姫 テレプシコーラ』。
その魅力を存分に紹介するにはぺたろうの文章力では全然足りませんが、一人でも多くの方に興味をもっていただけるとうれしいです。
お読みいただきありがとうございます!
以前の記事でも書きましたが、まめおさんはHSP気質で強く共感しやすい ところがあるので観る映画や漫画も、後ひかない物を選んでいるようです。
でもテレプシコーラだけはどうしても読んで欲しかったんだ〜💦