ぺたろうの夫のまめおさんはかわいいものが好き。
家にはラインフレンズのサリーのぬいぐるみがたくさんいます。
しかし、まめおさんはぬいぐるみの愛で方が変わっていて、もはや「サリー」というキャラクターとして扱っていません。一人一人が違った名前と個性をもった家族なのです。
まめおさんは、彼らのことを「ぬいぐるみ」と言うと嫌そうにします。魂をもった家族だからです。
まめおさんはみんなの声が聞こえるらしく、よく彼らとしゃべっています。
怪しい変な大人・・・と感じる方もいるかもしれませんが、基本的に家の中でだけの行動です。外ではまじめな社会人です!と弁護しておきます(笑)
ぺたろうは今ではすっかり違和感なくそんなまめおさんを受け入れて、ぬいぐるみたちのことも一緒にかわいがっています。
ある日、とある漫画の登場人物の言葉から、「そうだったのか!」と気づかされたことがありました。
それは『ここは今から倫理です。』という漫画です。
ぬいぐるみのリュウくんのことを自分の恋人だと思っていて、リュウくんの声が聞こえていつも会話しているという女子生徒・本田の告白を聞いて、倫理の教師・高柳がこんなことを言います。
「人間の心は本当にすごいなあとちょっと感動しています…」
「こんな魂の形もあるんですね」
「きっと本田さんは自分の魂をリュウくんに少し分けてあげたんですね…」
(出典:雨瀬シオリ『ここは今から倫理です。』)
そういうことだったのか!
まめおさんは見た目ではわかりませんが、感受性が豊か…というより強すぎるようなところがあります。
ぬいぐるみを愛でるあの姿は、感受性の豊かさ、魂の豊かさ?(というと大げさな感じですが)のようなものの表れだったのか、と。
その豊かさは、別に万人に必要なことではないのだろうけど、誰でももてる物でもないのかもしれません。まあ、変わったおじさん、とも言えますが…。
ぬいぐるみと話す。
人前でやったら怖がられてしまうような行動かもしれませんが、漫画の中の女子高生もまめおさんも、人前ではやりませんし、人から見たら変な行動だということはわきまえています。人から見たら変だと思うかもしれない行動も、自分や家族間だけでの豊かさであるなら、良いんじゃないかなあ、と思うぺたろうなのでした。
これからも、まめおさんと、ぬいぐるみの家族たちと一緒に、豊かに暮らしていきたいなあ、と思います。